2007年11月13日

「団塊の世代」が存在しない国

「団塊の世代」が存在しない国というのは、このブログを知っての通りスペインのこと。
私の言うそれとは、日本のように第二次世界大戦もしくは太平洋戦争終結後に起きたベビーブームが影響した世代の人口増加のことを指すが、スペインはどうやら例に「漏れた」らしい。

なぜならスペインは第二次世界大戦に参加しなかったから。

1936〜39年とスペインは内戦のさなかにあり、戦争後に残ったものはと言えば荒れ果てた大地のみ、
スペインはやがて“世界一”の貧しい国へと変わり果ててしまった。
内戦は連邦派とファシスト派の戦いで、どちらが勝つかなんていうのは最初から明らかにファシスト派の方が有利に見えていたが(ヒトラーやムッソリーニも支持しており、武器に困らなかったと言われる)、この内戦を3年もかけて終わらせたのは、実は後の独裁者フランコの策によるもの。じわじわゆっくり攻撃していくことで、スペイン全土を壊滅させ、何もない状態からの方が理想とする国家を作りやすいと彼は考えたらしい。

ということで、スペイン内戦の後には食べ物もなくて飢え苦しんでいたのだからベビーブームが起こるはずもなく、それどころか逆にこの時代に生まれた子どもはとても少ない。そしてスペインの人々を見ると分かるが、息子や娘はそこそこ背があるのに、親であるお年寄りに背の高い人が殆どいない。これも成長期に十分食べるものがなかったことを物語る。内戦の爪痕はこういったところにも現れている。

「スペインは今、定年退職していく人たちがものすごく少なくてね」とある日ビジネスの授業で話してくれた先生の言葉を思い出して今日は書いてみた。どの国もベビーブームで、60歳辺りの人口は多いものとばかり思っていたが、こんな国もあったとは。今でこそ「情熱の国」「ラテンで陽気な感じ」と騒がれるスペインだが、ちょっと30年も前に遡ればカトリックの掟を頑なに守る超保守、超固いお国柄だったのだからビックリする。

ちなみにスペインのベビーブームは1960年代に入ってから。
30〜40歳代がドーンといるらしいよ。
posted by ixel at 02:59| パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | España/スペイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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